一時期良く見て、未だにちょろっと見かける”人財”という言葉。
どうにも自分はこの言葉に違和感を感じてしまう。
求人広告や自社HPなどでこの”人財”という言葉を使用している企業は、
「当社にとって、人は財産!社員を大切にします!」
というニュアンスの事を伝えたいのは分かっているのに、だ。
人材マネジメントの事とかを調べると、”人材 Human Resource”と”人財 Human Capital”の違いはいろいろと出てくるけど、そもそも須らく全ての人材は会社にとって労働力であって、そして投資した分だけ成長する資本なんだから、大切にしない方がどうかしている。
どんなビジネスプランがあったとしても、それを実行する人達がいないと成り立たないのだし、単純作業だとしても同じ業務を繰り返している人の方がルーチン作業速かったりするので、マニュアル渡せばできる仕事にしろ熟練度はあるんだから、どんな社員でも人材は人財に違いないのに不思議だな~と。
※サボってたり、まともに管理できない管理職だったりは別次元だけど
昨今ブラック企業とかが(普通の企業もだけど)、人をただの”労働力”としてしか扱ってこなかった結果だったり、本当に使い捨てにしているような企業があるせいなのも分かるけど、それでもわざわざこの言葉を目立たせて言う企業が、本当にそう思ってやっているにしても、なんか綺麗事並べている感が半端ないな~と思ってしまう。
わざわざ言葉に出すのも大切だけど、じゃあ本当に実態伴ってるのかね?
伴っているのなら、「社員みんな仲良しです!」「風通しが良いです!」とかなんかそういうありきたりなものじゃなくて、具体的に社員を資本としてこんな風に育てています!まで見せて欲しい。と思ってしまう。
表面だけ、言葉だけ「人財~人財~。」言ってる事だけがパッと見ると目についてしまうが故に”人財”っていう言葉がびみょ~に見えてしまう。
そもそも日本は労働力人口の問題で”人”という資源が今後ますます重要になるのだから、人を財産と思わない企業は人材が集まらなくて淘汰されるだろうし、淘汰されて欲しい。
社員がいなきゃ会社は回らないんだから、”人材””人財”なんて言葉遊びしていないで、もっと本気で社員を大切にして欲しいですね。
と、こんな感じでちょろちょろ書いていく文が少しでも誰かの何かの気付きになってくれればと思います。
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