ブラック企業は淘汰されてさっさと消えれば良い。
そもそもそんな企業はそうしないとやっていけないビジネスモデルなり、仕事プロセスの構築なりができていないんだから、企業を経営する資格がないと思う。
とは本当に思うものの、昨今の”働き方改革バンザイ!”的なものを見ると疑問しか出てこない。というお話です。
確かに今後の日本の労働力人口の減少を考えると、他にも良く見かける”生産性”的な感じの事に本気で取り組まないといけないとは思う。
ただ、世界の人達がどうかまでは知らないが、日本の人達は一度話がどちらかに傾くと、とことん傾いて進めていく傾向があるな~と働き方改革を見ていて思う。
※少し違うがオリンピックに向けての煙草の規制もちょっと似てるな~と個人的には感じる
そもそも、政府が掲げている”働き方改革”とは、下記サイトの記事が分かりやすいと思うので、一読をお勧めします。
確かに高齢者採用と36協定の見直しとかは本当に今すぐ取りかかるべきだと思います。
特に働く人達は一度”36協定””特別条項””就業している会社の就業規則”にはしっかり目を通した方が良いと思います。
※説明されていない驚きが就業規則にある場合があると思います
※その上で、裁量労働制が当てはまっている人達もちゃんと調べる事をお勧めします
※該当するのに知らない人も多いので、いつかまとめてみます
さて、そんなこんなで政府が掲げる方の”働き方改革”に関しては同一労働同一賃金だけどうなるか不安ではありますが、概ね実現できたら日本良くなるね!って思うんですよね。
問題は企業側。
正直取り組みやすいのは良く挙がる残業・長時間労働になると思うんです。
ここで「おいおい!」って自分が疑問に感じる事は以下の辺りにあります。
・目的を履き違えて、ただ残業を抑制しようとする事
・方法論もなく、ただ上意下達で「残業減らせ~!禁止だ~!」をやる事
・そもそも人によってはハードワークを求める人もいる事
それぞれどう思うかを述べていくとこんな感じになります。
※もちろん働き方改革なんて言葉が出る前から本気で取り組んでいる企業さんもたくさんいるんですよね
・目的を履き違えて、ただ残業を抑制しようとする事
働き方改革で取り組みやすいのが残業抑制だから、「よし!まずはそれ取り組もう!」
というだけの目的と手段が逆になってませんか?
少なくとも私が見た職場では逆としか思えませんでした。
そもそも残業を減らすのは何のため?
政府が掲げてるから?世間で言われているから?労基に目を付けられたくないから?
いやいや。その企業で働く人達が少しでも幸せに働いて、その結果、企業が提供出来る価値を向上させるためでしょう。
残業代減って利益も上がりますし。
けど、働く人達のモチベーションを上げて企業価値を上げるのって、残業抑制だけじゃないよね?やり方。
なのに言うだけなら簡単だし、残業抑制とかばかりに走っているように見えてしまう。
ちょっと頭使ってなさすぎじゃない?ってやり方は逆に社員の会社へのエンゲージメントがダダ下がりするので、やらない方が正直良いと思います。
なぜやるのか。なぜ必要なのか。
これをちゃんと上で話し合って、その上でただ下へ下すだけじゃなく、ちゃんと下とも話し合って、目指す方向をちゃんと決めてからやりましょうよ。
・方法論もなく、ただ上意下達で「残業減らせ~!禁止だ~!」をやる事
これは上と少し似ているんですけどね。
「残業減らせ!するな!」
「効率・生産性を考えて工夫しろ!」
「ビジネスマンなんだから時間を意識しろ!」
働き方改革とかで残業抑制しま~す。
なんで具体的な方法論とかプロセスとかないけど各自で頑張ってくださ~い。
「いやいや…そんなやり方は流石にないでしょう。」
と思ったあなたは多分良い企業に勤めています。
世の中あるんですよ。こういう会社。
一人ひとりの工夫で削減できる時間もあれば、会社として取り組まないとできない事もあるのに、上から丸投げ。
正直こんな管理職は管理側の器じゃないんで早々に管理職を下すべきだとも思います。
結構な人数が毎週10時間以上残業しているような会社で、言うだけで改善できるならしてるって事に気付かないのですかね。
どうやって実現するのか。それができたらどうなるのか。
減らす部分は減らす。プロセスに無駄がないか検討する。
個々人に任せないで会社としてみんなでどう動くのか。
ちゃんと方法論とか考えてからやりましょうよ。
・そもそも人によってはハードワークを求める人もいる事
世の中は多種多様なもので、「残業一切したくない!」って人から、「残業してでも超バリバリ他の人より仕事したいんです!」って人までいろいろいますよね。
かく言う自分も裁量労働制で働いていたので、残業せずに帰ろうが、終電まで頑張ろうが残業代など出た事がなかったんですが、ハードワークを求める側の人間でした。
※裁量労働制でもみなし労働時間以上働いていたんで、本来は残業代出るはずなんですがね…不思議ですよね
プライベートを優先したい人は優先して良いと思います。
ただ、少しでも成長を速めたくハードワークを求める人や、没頭したい専門職の人達にまで一概に”働き方改革”をぶつけるのはどうなんでしょう?
それこそ会社へのエンゲージメントがダダ下がりですよね。
何をするにも当たり前の事ですが、その当たり前ができてないと思ってしまう。
・ちゃんと目的を考えてやりましょう。全員で。
・ちゃんと方法を考えてやりましょう。全員で。
・社員が何を求めているのかちゃんと知った上で意思統一してやりましょうよ。
上に書いた事が何かしら当てはまったとしたら、思っている以上に社員のエンゲージメント下がりまくっていて、会社に不信感とかをものすごく抱いていると危機意識を持った方がよいですよ。
社員の意見全て聞いていたらキリがないけれど、悪い方向のワンマンでこういう働き方の是正とかを走らせたら、下の社員のフラストレーションは半端ありません。
少しでも身に覚えがあるマネジメント層の人達がもしいたら、本当に考え直した方が長期的に会社のためになると思います。
”働き方改革”なんて言葉に踊らされずに、企業のヒューマンリソースをどうしたらもっと有効に活用できるのかを考えて経営して欲しいな、と思う今日この頃でした。
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